その他の自費診療(マルチビタミン点滴、AICSなど)

マルチビタミン点滴、マイヤーズカクテルなど

マイヤーズカクテル(ビタミン・ミネラル点滴)とは1984年に亡くなったアメリカのメリーランド州の医師John Myersが30年以上にわたり慢性疲労や偏頭痛、気管支喘息などの患者に有効として施していたビタミン・ミネラル点滴をAlan R. Gaby医師が最新医学のエビデンスにあわせて改変し現代に再現したものです。

これは全米で今までに10000人以上の医師が実際に臨床で行っている点滴療法です。

具体的な効能として考えられているのは「全身倦怠・疲労」「偏頭痛」「気管支喘息」「生理不順」「アレルギー性鼻炎」「心不全」「狭心症」などといわれています。

効果の仕組みに関しては色々な意見があり、まだ完全には解明されてはいませんが、

「含まれているマグネシウムの血管を広げる作用」
「おなじくマグネシウムの気管支拡張作用」
「カルシウムによる気管支喘息の改善」
「ビタミンC・B12・B3・B5の喘息発作抑制作用」
「ビタミンB12やマグネシウムの疲労改善作用」

などが考えられています。

副作用としては熱感・低カリウム血症・アナフィラキシーショック・低血圧・意識消失などの可能性がありますが、点滴速度をきちんと守っていれば発生はまれとされています。

実際の点滴の成分一つ一つは、頻繁に医療行為に使用されるビタミンやミネラル成分ばかりで特別に珍しいものはありません。ですが、その量や割合などは細かく定められており、大変微妙な配合になっております。

当院では米国にて有効とされ、頻用されている内容を、日本にて再現できる内容にて忠実に再現し採用しております。

「ビタミンとかなら食事でとれば?」と言う意見もよく聞きます。それはその通りですが、その考えには問題点もあります。

「果たして食事だけで全てまかなえるのか?」ということです。たとえば「ビタミンC」、一般的に血中濃度で言う正常値は「0.6から1.7mg/dl」と言われています。しかし風邪などのウィルスに対する抵抗力を持つと言われる血中濃度は「10から15mg/dl」、つまり正常の10倍程度、更に「癌に対する力を持つ」と言われる血中濃度は「300mg/dl」と言われています、つまり300倍。 

では「実際にどのくらいの食物を摂取すれば?」ということになりますが、ビタミンCを1.2g(レモン1個が20mgとして60個分)摂取しても血中濃度は1.5mg/dlにしかなりません。 つまり計算上とはいえ「風邪をひかないように」としてビタミンCを摂取しようとすると「レモンを500個から750個摂らなければならない」となってしまいます。それだけ摂るのは極めて難しいと思われます。ではサプリはと言いますと例えばある有名な薬品会社のビタミンC製品は2000mgが1日最大摂取量とされています。ということは先ほどの数値から考えると血中濃度は2.5mg程度にしかならないことになります。しかも摂取量に正比例して血中濃度が上がるわけではないので、実際には2.5mgまではなりません。 現在「だいたい日本人は平均150mg程度のビタミンCを食事から摂取しているから必要量は満たしている」と言われますが、これはあくまでも「欠乏症にならないようにと設定された最低限の必要量からすると足りている」というだけであって「病気予防等のさらなる有効性のことを考えれば十分とは言えないのではないか?」と考えられるのです。

そこで日常の食事による摂取のみでなく、点滴や注射での投与を考えることになります。経口摂取に比べて静脈投与(点滴や注射では)は大幅に効率よく血中濃度をあげることが出来るといわれています。 実際先ほどのビタミンCにおいては2004年のPadayattyらの発表で経口摂取と比較して静脈投与の方が5倍程度の血中濃度であったことが明らかにされています。

このように「必要最低限度を補う」という目的ではなく、「さらなる効果を期待する」となれば「なかなか日常の食事では賄い切れない」と思われます。そうすると効率よく摂取できる「静脈内投与(点滴や注射)」と言う選択肢が必要になるのです。

更にただ闇雲に摂ればよいというものでもありません。その「組み合わせや量」も重要です。例えばビタミンBにはB1やB2などいくつか仲間がいますが、それらは「個々に摂るより一緒に摂った方がより効果がある」と言われています。さらにB1とB2、B6はなるべく近い量を摂取するほうが良いとされています。同じようにビタミンCはカルシウムやマグネシウムと一緒に摂取するとより効果を発揮するとされています。そうなるとなかなかその定められた摂取量を食事から摂ることは難しいのです。これらのような特性を考えて静脈内投与は必要ではないかと考えられます。

少なくとも現在までのところ、マイヤーズカクテルも含め多くの点滴療法は自費診療であり、保険は使えません。今まで日本ではあまり真剣に点滴について考えてこられなかった背景があります。特にビタミンなどは薬価が安く、製薬会社があまり積極的に研究などをしてこなかった可能性もあります。有効性や仕組みなどまだまだ解明されていないところが多いのも事実です。しかし、実際には現在様々な形で、身近なクリニックで点滴療法は広く行われています。

点滴療法を一概に良い悪いときめつけず、偏見無く真剣に功罪両面を考える研究会も数年前から立ち上がっております。安全にかつ速やかにクリニックで行うことが出来る点滴療法をこれからも様々な機会で真剣に勉強し、利用者のみなさんに還元できるようにしていくつもりです。 その上で当院での点滴療法をご検討いただければ幸いです。

※注:下記は税込となります。

マルチビタミン点滴2,500円
マルチビタミン点滴(ビタミンC)2,800円
マルチビタミン点滴(ビタミンC+アミノ酸)4,000円
マイヤーズカクテル5,500円

AICS(アミノインデックス・ガンリスクスクリーニング)

AICSとはAmino Index Cancer Screening(アミノインデックス 癌リスクスクリーニング)の略です。

ここでいうアミノ酸はごくごく一般的なもののことでグルタミン酸やタウリンといった20種類からなり、たんぱく質、つまり筋肉や髪の毛といった体の材料になるものです。

本来、この体のアミノ酸のバランスは常に一定になるように自動的にコントロールされています。ところが病気になるとこのバランスが変化します。この健康な人と癌の人のアミノ酸のバランスの違いを統計学的に解析することによって癌のリスク(可能性)を予測する、これがAICSというものです。

これは現在既に利用されている「画像診断(内視鏡やレントゲン、CTなど)」「バイオマーカー(腫瘍マーカーやペプシノゲンなど)」「遺伝子検査」とは全く違った新しい考え方です。

特徴としては

「癌の種類や組織型に左右されず一度に複数の癌を検査できる」
「特に早期癌が検出できる」
「採血による簡便な検査であり、平時の健康診断などと一緒に可能」

などという事があります。 検査自体は「採血のみ」です。しかもたった5ccだけです。これだけですと体に危険もありませんし、実際の負担も少ないはずです。

しかも現在までのところ「胃がん」「肺がん」「大腸がん」「前立腺がん」「乳がん」「子宮頸がん」「子宮体がん」「卵巣がん」までは同時に検査可能です。さらに前述したように他の検査では見つかりにくい組織型や超早期でも反応を示すことができます。

癌は実際には発癌(癌細胞が出現)から臨床的に早期癌と言われるまでの間の「潜伏期」と言う期間が10年以上、そこから更に10年以上かかって進行癌という状態になると考えられております。量で考えますと、例えば進行癌を「1000g(1kg)」とすると初めて潜伏期を経て早期癌と診断される時にはまだわずか「0.000001g」とされます。進行癌の数年前の早期癌と言える時期の最後の方まで進んでいてもせいぜい「1g程度」とされています。

これだけ小さな世界ですから現在の技術(内視鏡やCTなど)において「本当の意味で早期の段階で癌を見つける」というのは極めて困難と言わざるを得ません。ちなみにPETなど現在の画像診断技術では現在までのところ5mm程度までしか判断できないと考えられています。 また、画像診断にはその使用機器の性能や読影(分析)する技術者、内視鏡など実際の検査をする医師のレベルなども大きく影響してきます。日本中いつどこでやっても同じとは言い切れません。 

AICSは必要なのはたった5ccの採血だけです。管理も極めてシンプル。かつ検査も機械により決められた検査会社でのみ行われますので、バラつきは極めて少ないのです。 結果は「AICS値」として出されます。それをABCに分類します。A→B→Cとなるとより癌の可能性は高くなります。たとえば「胃がん」についてAICSでCとされた方の場合「胃がんである可能性」は10倍以上になります。 ただ、これはたとえ「ランクC」に分類されても、あくまでも「今あなたが癌細胞を持っている可能性が高い」というだけであって、「あなたは必ず今癌です」とはなりませんし、「ランクA」だからといって「あなたは絶対癌ではありません」とはなりません。 実際現在までのところでは健常者のうちの80%以上は「ランクA(AICS値0から5まで)」と分類されますが、がん患者も30%程度は「ランクA」と分類されます。逆に健常者は5%程度しか「ランクC(AICS値8から10)」とは分類されませんが、癌患者のうち「ランクC」と分類されるのは50%程度になります。

注意して頂きたいのは検出されたAICS値はその値をあくまでも「ABCと分類されたもの」であって、「健康か、癌かとはっきりと分類されたもの」ではありません。もちろん診断に役立つようにABCを分類していますが、「A=全て健康」「C=全て癌」というような分類をしているわけではありません。

つまり「あなたはランクAですよ」と言われれば「かなり健常者の可能性が高く、ランクCと言われればかなり健常者でない可能性が高い」となります。 ただし、例え「ランクC」に分類されても、あくまでも「癌細胞があるリスクが高い」というだけであって、「あなたは必ず今癌です」とはなりませんし、「ランクA」だからといって「あなたは絶対癌ではありません」とは検査結果上はならないわけです。

今後もっとデータが集まって進化していけば、より正確な診断が出来るようになるかもしれませんが、現在の所はそこまでの診断能力になります。

となるとそこから様々な既存のほかの精密検査を加えていって総合判断をする必要があるわけです。 現在までのところ、あくまでも総合判断の一環としてのAICSですが、今までとは全く考え方や検査対照が違いますので、この検査を加えることによる相加効果はあきらかでしょう。

AICSの特徴を考えると、まさにクリニックレベルでの行われるべき検査であり、ここから「様々な精査をすべきか否かの入り口」にすることができるのではないでしょうか?

また、このアミノ酸の技術は癌のみならず、生活習慣病へとも利用されるべく研究が進んでおり、こちらも近い将来導入される可能性が高いと思われます。

現在この検査は慶應義塾大学や横浜市立大学や岡山大学などの大学や、神奈川県立がんセンターや愛知県立がんセンターなどの癌専門の医療機関にて研究が行われ、実際に臨床においては三井記念病院や杏雲堂病院、至誠会第二病院、江東病院などの主要な病院をはじめ、複数のクリニックで開始されています。 危険のほとんど無いこの新しい技術「AICS」を是非健康管理の一環として定期的に取り入れて頂けることをお勧め致します。

※注:下記は税込となります。

男性5種類
(胃がん・肺がん・大腸がん・すい臓がん・前立腺がん)
22,000円
女性6種類
(胃がん・肺がん・大腸がん・すい臓がん・乳がん・子宮がん/卵巣がん)
22,000円

腫瘍マーカー(臓器別)

腫瘍マーカー、これはずいぶん最近は広く知られるようになってきたと思います。ここで言う腫瘍というのはもちろん癌などの悪性腫瘍を想定しています。腫瘍マーカーとひとえに言いましてもかなり様々なものを含みます。腫瘍が出来た時に再現性を持ってある種の物質が大量に出現すれば、それは腫瘍マーカーと言えます。

特に腫瘍マーカーは発生した臓器と関連性がありますので、ある種のマーカーが大量に出現すると、それに相対するある臓器の腫瘍の存在が疑われるわけです。

腫瘍マーカーは基本的には血液検査にて分かりますので、身体への危険や負担は極めて少ない、安全な検査です。

しかし、まだまだ完全というわけではなく、陽性だから絶対癌があるとは言えませんし、陰性だから絶対に癌がないとも言えません。さらにマーカーは腫瘍の進行と相関することが多く、癌が存在しようとも早期癌では明らかな反応を示さない場合もあります。つまり「癌をこれから探す」ということより「癌があると分かっている人のその癌の進行度合い」や「治療後の再発度合い」などのほうが得意なのです。

しかし、やはり「少量の採血のみという極めて手軽な危険の少ない方法である程度とはいえ癌を探すことが出来る」というのは画期的な検査法であることは明らかでしょう。 ところで皆さんは「〇×癌には〇×癌マーカー」というように思われていませんでしょうか?

実は大抵の臓器には複数の腫瘍マーカーがあります。たとえば「肝臓がん」には「AFP」と「PIVKA-Ⅱ」という」2種類のマーカーがあります。実際肝臓がんが疑われる患者さんにはこの二種類は同時に調べます。AFPは肝炎などでも陽性になったりしますし、完全ではないので2種類のマーカーの数値にて総合的に判断します。

一般的に健康診断の中での腫瘍マーカーは肺癌など他の臓器の癌も同時にチェックされることが多いため、なかなか1つの臓器に対して複数のマーカーを調べることはないと思います。そうしますとどうしても「腫瘍マーカーチェック」として完全な検査とは言えないと思います。

具体的には「膵癌」の場合、腫瘍マーカーの「1項目」「2項目組み合わせ」「3項目組み合わせ」の陽性率を比較した文献がありますが、それぞれ「50から80%」「85%以上」「90%以上」と組み合わせた方がより効率になることが明らかになっております。このような複数の腫瘍マーカーを組み合わせた方法をコンビネーションアッセイといいます。

当院ではこの理論から臓器別でのご希望を伺い、複数の腫瘍マーカーを組み合わせてより深く検査いたします。 「父が肝臓がんになった、母が子宮がんになった。だからこの二つに関してのみ詳しく知りたい」 という方には肝臓がんについて2種類、子宮がんについて3種類程度のマーカーを総合的にチェックします。 

「タバコも沢山吸い、お酒も沢山飲むから肺がんと肝臓がんだけ詳しく知りたい」 このような方の場合肺癌に関しては5種類、肝癌に関しては2種類くらいの腫瘍マーカーをチェックいたします。

このように当院におきましては「薄く幅広く複数の臓器について調べる」のではなく、「定められた臓器に関してのみ複合的に詳しく調べる」ということに力をいれ、少しでもみなさんが癌に万一かかられても、いち早く発見できるお力になれるようにと考えております。

もちろん、「マルチ腫瘍マーカーチェック」は前述したように完全ではありません。あくまでも画像診断(内視鏡やCTなど)やAICS(アミノインデックス癌リスクスクリーニング)や遺伝子診断などとの総合判断の一環にすぎません。

ただ繰り返すようですが、ごく少量の採血にて行える安全な検査として皆様に定期的な健康管理の一環として利用して頂けますと幸いです。

※注:下記は税込となります。

腫瘍マーカー各種1,500円〜6,000円(詳しくはお尋ねください)

キレーション(動脈硬化対策)※現在準備中です。

キレーション療法というのはある特定の金属イオンと強力に結合し、体外へ排泄されていく特性を持った『キレート物質』と呼ばれているものを体内に投与して、過剰に蓄積されて人体に様々な悪影響を及ぼしている有害金属を減少させたりする治療法のことを示します。ある意味からだの中の掃除のようなものでしょうか?

キレート物質そのものは人間の細胞生理学的に様々な酵素反応の基盤になっているもので、人や植物などの代謝に欠かせないものとして知られています。たとえばヘモグロビンや葉緑素もキレート結合したものです。

いくつかのキレート物質によるキレーション療法は存在するわけですが、当院ではその中でも合成アミノ酸であるEDTA(エチレンジアミン四酢酸)を静脈投与して重金属やミネラルと結合し、腎臓から尿中に排泄させ、動脈硬化性血管疾患(狭心症や閉塞性動脈硬化症)などを改善することを目的としたEDTAキレーション療法のみを行っております。

もともとEDTAは1930年代に工業用機械の内部に沈着した金属を除去する目的で開発されました。その後「鉛中毒」など「重金属中毒の患者さんの治療目的」に使用されるようになりました。そんな中で1950年代に治療を受けていた鉛中毒患者の狭心症がよくなったという出来事が認められ、血管疾患への治療が考えられるようになったわけです。始まりは偶然の産物であったわけです。

以降50年以上にわたり何百万人もの患者さんに実際に施行され、効果をあらわしてきました。定められた内容や量をきちんと守り、かつ必要な患者さんの状態・検査結果を確認し慎重に施行すれば、副作用は極めて少ない治療法です。また、入院の必要もなく、数時間(1.5時間から3時間)で済み、いつものクリニックでソファに座りながら点滴が終わるのを待つだけ・・・。予防的要素もあるので、今のところ日本では保険適用ではありませんが、一般的な外科手術などと比べると経済的や精神的など様々な負担は極めて軽いのではないか?と考えております。

キレーション療法がどのように作用するのか、ということに関してですが、まだ完全には解明してはおりません。

「直接的な作用」としましては「ミネラルを結合させて、体外に排出すること」だけになります。ただ、この作用の影響は多岐にわたり、多くの間接的作用をもたらすと言われています。

具体的にはその作用としては

  1. 重金属などの過剰な有害金属を取り除き、正常な細胞膜機能を維持し、フリーラジカルを減少させ抗酸化作用を示す、炎症を抑える
  2. 重金属の様々な酵素系に対しての直接毒性を取り除く
  3. 細胞内へのカルシウムの流入を減少させ、マグネシウムの細胞内への流入を増加させる
  4. その沈着により動脈硬化の進展を促すとされるLDLコレステロールの酸化を防ぐ
  5. 血小板凝集抑制作用や抗凝固作用がある

などが考えられております。

現在までのところで考えられている効果は総じて「血管にはたらきかけ、血流を改善し、動脈硬化を防ぐ」というような方向性を持っています。 動脈硬化はシンプルに言うと「動脈壁の内側を覆う内皮細胞へのダメージによってもたらされる」ものです。ダメージを繰り返し内皮細胞が受けることにより、「局所の炎症」「炎症性細胞の浸潤」「痛んだ血管を修復した組織の過剰成長による血管の狭窄」「コレステロールの沈着」「カルシウムの沈着」などが発生していき、動脈硬化が進行していくことになります。

そういった意味では前述のようなEDTAキレーションの効果は「対動脈硬化」「抗動脈硬化」という観点からは非常に理に適っているのではないかと考えております。

次に危険や注意すべきことについてお話します。まず「絶対にキレーションをしてはいけない」という「絶対的禁忌」に関しては重症のEDTA自体に対するアレルギーがあるとか、急性鉛脳症など極めて稀なケース以外にはありません。

EDTAはほとんどが働き終わると速やかに尿から体外に排出されます。腎臓に異常がない人であれば基本的には24時間以内に9割以上が排出されてしまいます。EDTAはまた細胞膜を通過しないのでミトコンドリアや核といった細胞の中までには影響は及ぼしません。

ただ、やはりEDTAキレーションの最も基本的なメカニズム、つまり「ミネラルと結合して、尿として腎臓から体外に排出される」ということを考えるとやはり「腎機能」と「体内のミネラルのバランス」に関しては注意が絶対に必要と考えられます。

そういうことなどを考えますと、注意すべき起こりえる副作用としましては、まず「腎臓への毒性」があります。ただ、実際には今日の定まった方法や内容量であれば、腎臓への問題が起こることはほとんどなく、「投与されたEDTAの量が多すぎる場合」や「投与時の点滴の速度が速すぎる場合」「治療頻度が頻回すぎる場合」「元来明らかな腎機能がある場合」などに限り現れると考えて良いと思われます。現在は血液検査や尿検査などで厳密に腎機能に関して検査をします。その上で重篤な腎機能障害があると判断された場合には、基本的にはキレーションは行われないということになります。

あと、体内のミネラルについてですがこれはそのミネラル個々の影響が現れます。カルシウムやマグネシウムが極端に減少すると「不整脈」が起こりやすくなったりする可能性があります。これは極めて稀ではあるものの、もともと不整脈が出るような人に起こりやすいと考えられています。特にカルシウムに関しましては不整脈以外にも、やはり極端に減りすぎた際には「筋肉の痙攣」「しびれ」などの筋肉への影響やカルシウムが減ることにより副甲状腺が刺激されその副甲状腺ホルモンが増える、ということも起こりえます。また亜鉛やカルシウムが減少することにより血糖値が減少する可能性があります。

キレーション療法には「ミネラルバランスを整えて血管・動脈硬化を改善する」という一面があります。そのミネラルバランスには元来個人差が多分にありますので、尿や毛髪・血液などをキレーションの施行前・途中・施行後に腎機能同様しっかり検査を行い、実際の数値の変化を経過観察することが必要と考えております。その上で必要と判断されればサプリメントや点滴にて亜鉛やマグネシウムなどを補うことも行います。

他にはキレーション自体ではなく、キレーションに使用されるEDTA自体の問題として「アレルギー」「催奇形性」という問題があります。

当然ながら生まれてから一度も使用したことのない薬剤を使用するわけですから、薬剤アレルギーは起こりえますが、実際には極めて稀ですし、特別に注意する必要はないものと思われます。「催奇形性」に関しては確かに実際に「動物実験」では認められましたが、それは亜鉛を補給すれば改善・予防可能と考えられておりますし、人間では報告されておりません。しかし、やはり慎重を期して、妊娠中または妊娠を考えている女性にはEDTAキレーションは行っておりません。

あとは「絶対的に行ってはいけない」という項目には含まれませんが、重篤なうっ血性心不全や重篤な肝疾患の患者さんにも諸説はあるものの、当院におきましてはキレーション療法は行わない予定でおります。

実際の処置としましては「1時間半から3時間点滴をするだけ」です。他に特別な事は行いません。 基本的には1回から2回/週で大体計30回程度行われることが多いです。治療効果には個人差がありますが、大体15回前後過ぎてくると現れてくることが多いようです。

他には効果を把握するために「キレーション前の動脈硬化の状態を表す検査結果など」は用意が必要です。当院にて必ず施行しなければならないわけではありませんが、心電図や動脈硬化測定などキレーションの前に用意していただきます。もちろん当院にて検査可能です。 あとはキレーション施行前の腎機能(尿や血液検査)とミネラルバランス(毛髪や尿)もチェックいたします。

検査開始以降は尿検査や体重などは毎回チェックし、点滴5回から10回おきに血液検査による腎機能チェックと毛髪や尿によるミネラルバランスをチェックし、必要であれば点滴等にて補います。

30回終了後は改善度合いの維持目的にて1回/月程度の外来受診と治療、効果判定目的の検査を1年間程度続けます。それ以降は1回/3ケ月程度の経過観察目的にての外来受診をおこなって終了となります。

たくさんの効果の仕組みや副作用など多くのことを上記のように記しましたが、要は「動脈硬化を食い止め、さらにはそもそもの動脈硬化を進ませないようにする」これがしっかり出来れば「脳梗塞や脳出血、狭心症や心筋梗塞を予防する」ことも期待できるのではないかと考えております。 現在までのところ、なかなか動脈硬化疾患を進展予防・治療する有効な方法は無いのが現状です。そんな中で動脈硬化疾患の危険のある方へ、新しい取り組み方として、考えて頂ければ幸いです。

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