当院は2012年10月に開業致しまして、早いものでこの10月で13年がたち、14年目にはいりました。
これまで利用して頂いた皆様や当院スタッフ、他たくさんの関係者の方によって支えて頂いてここまで来ました。改めて深く深く感謝です。
最近あらためて当院の役割・使命・存在意義をじっくり考えております。
これらはもちろん開業医である私自らの希望や理想が芯になりますが、実際に利用して頂いたその医療の内容や時世、必要性など様々な要因から時間をかけて徐々に形作られていきます。
「私はこんなクリニックにするんだ!!」
と思い診療を始めても、そのように利用して頂けなければそのようなクリニックにはなりません。
また、日々診療を重ねていくと自然に新しい方向性が見えてくることもあります。これは時間がたたないとわかりません。
私は開業以前から「幅広い内科学は医学の中でも最も広く深いのではないか」と内科に強い興味を持ち、さらに「予防医学・抗加齢医学(健康寿命を延ばす)はこれからの日本にとって絶対必要」と考えてきました。
ただ、「病気になる前の内科」にあたる「予防内科」「抗加齢内科」というものは今現在存在しておりません。「健康診断などで軽症のうちに疾患を探す」という考え方があっても「病気になる前に治療」という考え方は今のところ具体的な形にはなっていません。今までの所「完全な予防医療単独」というのは大変困難であるというのが現実です。
しかしある一定の病気の範疇となれば「重症化を避ける」「重病になるのを避ける」ということは可能ではないかと考えています。
「動脈硬化から来る脳卒中や心筋梗塞を回避する」「脂肪肝から来る肝硬変や肝がんを回避する」などです。
つまり「生活習慣病から来る重病を回避するということは可能である」ということです。これであれば「ある程度は内科の範疇にて(重症化の)予防や抗加齢ができるかも」と考えたわけです。
とはいえ「内科の範疇にて重症化重病化の予防や抗加齢を行う」と言っても簡単なことではありません。
私は医師免許習得以来、まず内科医として広く経験を積み知識を得ようと考え、救急病院からクリニックまで幅広く診療してきました。また、内科医としてのいくつかの資格も得てきました。
次に「やはり健康診断を行う側の専門的な知識や経験も必要だろう」と考え、実際健康診断にも携わり人間ドックの資格もとりました。さらに抗加齢に関しても専門医資格を、生活習慣病に関しては診療経験を重ねつつ管理指導医の資格を得ております。
今現在あらたに「臨床栄養学」という「医師として栄養(食事)に関して専門的な知識を得る学問」を勉強しており、「学会認定栄養医」という資格も頂いており、より患者さんに食事に関してさらに専門的なお話ができるかと考えております。
このように内科・生活習慣病・健康診断・抗加齢・栄養学などを専門的に経験を積み知識を得てきました。
「生活習慣病から来る重病を回避する」「内科の範疇にて予防医学・抗加齢医学をおこなう」準備をしてきました。クリニックの方向性が定まってきたわけです。
次に「この天王洲という土地柄」と「当院を利用される方々がどのような目的で利用されるのか」ということです。
もちろん天王洲に居を構えられ長らく住まわれている方もいらっしゃいますが、他に家があり昼間だけ働きに天王洲にいらしている方もたくさんいらっしゃいます。
結果として
「寝込んだりするほどではなく、仕事にはなんとか来れたが体調不良」というような方や
「あまり自覚はないが健康診断などでいつも引っかかる」というような方など
「日常生活はおくれるがどこかに不調がある方々がそれを治すために当院を受診する」ことが多いです。
それを解決することが出来れば当院の存在する意味が成り立ちますし、存在する価値ができるわけです。
これらから「私の診療に対する希望や考え、方向性」、それに対する「実際の患者さんの当院を利用する目的」を重ねると
「日常生活はおくれるが不調がある患者さんを、内科の範疇で重症化重病化の予防や重症化重病化から来る老化の予防をはかる」
これが当院のやるべき使命・役割・存在意義の大きなひとつになるのではないかと考えております。
これからも内科医として幅広く内科全般をしっかり診させていただきながら、生活習慣病などを内科・健康診断・抗加齢・栄養学というかなり幅広い様々な特殊な観点から重症化重病化予防を図っていくことを専門的に行ってまいります。
これからもまた末永くよろしくお願いいたします。
天王洲内科医院 院長 田村拓二
日頃は総合病院の循環器内科で診察されております。
テキパキと診察されますが、穏やかな男性の先生です。
医師 | 1~2名体制 |
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看護師 | 2名 |
事務スタッフ | 2名 |
まず患者様が一番先にこられる受付です
採血や検査の際など、お世話になる看護師さんです